特定技能の受け入れは「手続きが多くて複雑」に見えますが、流れとスケジュールを押さえれば着実に進みます。実務の要点を1冊にまとめました。
まず自社の分野を確認
特定技能は16分野(介護・外食・建設・工業製品製造・農業・宿泊・自動車運送業など)に限られます。まず「自社の職種が対象分野か」「対象業務の範囲か」を確認します。
3つの採用ルート
| ルート | 概要 | スピード |
|---|---|---|
| ① 技能実習からの移行 | 実習2号を良好に修了→同分野は試験免除 | 早い |
| ② 海外から新規 | 試験合格者を海外から呼ぶ(COE申請が必要) | 3〜4か月 |
| ③ 国内にいる人の採用 | 留学生・他分野からの在留資格変更 | 1〜2か月 |
最短は①。育てた実習生の継続雇用が、コスト・確実性の両面で有利です。
受け入れスケジュール(海外から新規の例)
| 時期 | やること |
|---|---|
| 〜1か月 | 分野確認・候補者選定・雇用条件の合意 |
| 1〜2か月 | 支援体制の準備・雇用契約・COE交付申請 |
| 2〜4か月 | 入管審査→COE交付→在外公館でビザ→入国 |
| 入国後 | 事前ガイダンス済みの受け入れ・生活立ち上げ |
| 在留取得後 | 4か月以内に協議会へ加入/定期届出開始 |
必要書類チェックリスト
- ☑ 雇用契約書(特定技能雇用契約)
- ☑ 特定技能外国人支援計画書
- ☑ 受け入れ機関に関する書類(登記・決算・労働保険など)
- ☑ 在留資格(認定・変更)の申請書類
- ☑ 分野別の必要書類(試験合格証明など)
- ☑ (委託時)登録支援機関との支援委託契約書
義務的支援10項目(自社 or 委託)
特定技能1号には、次の義務的支援が求められます。自社で難しい場合は登録支援機関に委託できます。
- 事前ガイダンス(労働条件・生活の説明)
- 出入国時の送迎
- 住居確保・生活に必要な契約の支援
- 生活オリエンテーション(銀行・交通・ルール)
- 公的手続きへの同行・補助
- 日本語学習の機会の提供
- 相談・苦情への対応(母国語で)
- 日本人との交流促進
- 転職支援(非自発的離職時)
- 定期的な面談・行政への報告
協議会加入を忘れない
分野ごとの特定技能協議会への加入が義務です。多くの分野で「在留資格取得後4か月以内」など期限が定められています。加入を怠ると受け入れができなくなるため、受け入れ手続きとセットで管理しましょう。
受け入れ後の定期届出スケジュール
| 届出 | タイミング |
|---|---|
| 定期届出(定期報告) | 四半期ごと(受け入れ・支援の状況) |
| 随時届出 | 雇用契約や支援内容の変更時など |
注意:支援を登録支援機関に委託しても、受け入れ機関としての届出義務は企業に残ります。カレンダーで期限を管理してください。
分野別の注意点
- 建設:建設キャリアアップシステム(CCUS)への登録などが求められる場合がある
- 農業:派遣形態が使える数少ない分野
- 介護:一定要件で人員配置基準に算入できる扱い
- 宿泊・自動車運送業:分野別試験と協議会加入が必須(自動車運送業は運転免許も)
まとめ
特定技能は「分野確認 → ルート選択 → 契約・申請 → 支援 → 協議会加入 → 定期届出」の流れです。受け入れて終わりではなく、届出が続く点に注意。自社に合うルートの整理は、Workfulの無料診断もご活用ください。
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